その人は未来のあなたのそばにいますか?

「結婚したら幸せになれる」そう思っている人は、意外に多いのではないでしょうか。
でも、結婚はスタートであってゴールではありません。
結婚は、長く続いていく時間の中で、お互いが歩み寄り愛情を育みながら、あなたの思い描いた幸せな人生を実現するためのスタート時点なのです。
恋愛するだけなら、生活を共にする必要もないし、お互いの人生に責任を持つこともないでしょう。
価値観をすり合わせる必要もないし、一緒にいて楽しければいいだけの関係性です。
でも、結婚というのは、自分と結婚相手、お互いをすり合わせて一つの生活を共にするわけですから、恋人同士のように楽しい側面だけを見ていればいいというわけにいきません。
そのために、自分自身に問いただして、どうやって生きていきたいのか、どういう結婚生活をしたいのか、軸になる部分を自分で考えて思い描いて頂きたいのです。
とはいえ、最初から自分の結婚観をしっかりお持ちの方は、そんなに多くありません。ほとんどの方が、お相手の年収、学歴、職業、性格や容姿など、漠然とした条件や好みだけでお相手を選ぼうとされています。
私の初回カウンセリングでは、事前に記入していただいたアンケートやプロフィールを基に、現在のお仕事や生活環境のことをお聞きするだけでなく、学生時代、幼少期の話にさかのぼり、ご両親のご職業や学歴、お見合いだったか恋愛結婚だったのかという出会いの話、出身地やお育ちになった環境についてもお聞きしています。祖父母についてもお聞きします。
また、兄弟姉妹についても、どういう関係性で関わりはどの程度か、塾や習い事は一緒に通っていたのか等、細かいところまでお聞きいたします。
こういった内容から、育ちや教育レベル、経済的なバックグラウンドが見えてきますので、培ってきた価値観や結婚観の合いそうな方をイメージすることができます。
自分の現在と過去に向き合ったうえで、「これから自分はどうやって生きていきたいか」という未来のことを考えてみることが大切です。
もちろん、「どうやって生きていきたいか」という未来予想図や結婚観と、本人の希望条件が、大きくずれてしまうこともあります。
その時は、まず何を優先するか(譲れるものと譲れないもの)を見極めることと、お相手の育ってきた家庭環境やバックグラウンドを加味して判断することをおすすめしています。
何が重要で何を基準にして婚活していくかを整理するためにも、ただ希望を言うだけではなく、具体的な結婚観や未来予想図という自分の軸をしっかり持つことを、是非実践して頂きたいと思います。