美しい所作は良縁をつかむためのスキル

週末ともなれば、高級ホテルのラウンジでは、お見合いや婚活デートの待ち合わせをする人たちをたくさん見かけます。
「第一印象は5秒前後で決まる」と言いますが、お相手を待っているときの立ち姿や座り姿、お相手に歩み寄るときのウォーキング所作などは、あなたの第一印象の輪郭であり、シルエットとして残る重要な要素になってきます。
もしも、待ち合わせのラウンジのエントランスやお席で、背中を丸めてスマホを見ていたり、キョロキョロと挙動不審な行動をとっていたり、膝を開いて座っていたりする姿を見られたら、そこから好印象を取り戻すのはなかなか難しいでしょう。
美しい所作を身につけておくことは、今から準備できる良縁をつかむための大切なスキルの一つです。
まず、立ち姿ですが、お会いする前には、頭・かかとを壁に沿わせ、正しい立ち方にリセットしてみましょう。
この「壁立ち」の状態からスッと歩き出すと、美しいウォーキングにもつながります。
ウオーキングに癖のある方も少なくありませんので、全身鏡に向かってご自分の歩く姿を確認してみることをお勧めいたします。
歩き方ひとつで、老けて見えたらり、だらしなく見えてしまうこともあります。
気になる方は、ご家族や親しいご友人に「私の歩き方って癖ある?」と聞いてみると、気づきをもらえるかもしれません。
いよいよお会いする時間が近づいてきたら、自分の魅力を一番感じさせられる笑顔を、鏡や写真撮りで確認してみましょう。
これも、日ごろから意識して練習しておくといいですね。
婚活シーンでのお辞儀は、ちょっと浅め(15度くらい)に、お相手と目線を合わせながらなさるのがいいでしょう。
あまり深々とお辞儀をしてしまうと、お顔の表情が見えず、かしこまりすぎてよそよそしい印象を与えてしまいがちです。
出会いの時も、別れ際も、やや斜め15度にお辞儀して、お相手の目を見ながら笑顔でご挨拶すれば、きっと自分の方に気持ちを向けてくれている、と感じ好印象を与えられます。
また、お辞儀やご挨拶の際は、いったん立ち止まってから行いましょう。
「ながら動作」は美しくなく、丁寧さに欠けます。
席に着くときは、背筋を伸ばしたまま、静かにゆっくり座りましょう。
「よいしょ」と前かがみになったり、ドスンと座るのはNGです。
目の前のお相手が座る仕草は、意外と目につきやすいものです。
お見合いや婚活デートでの第一印象に、所作は大きく影響してきます。
初めは少々ぎこちなくとも、意識して丁寧に一瞬一瞬を重ねていくことで、自然とにじみ出る魅力となっていきます。
「なんとなく佇まいの綺麗な人だな、またお会いしたいな。」と思って頂けるよう、日ごろから所作を磨いていきましょう。